『あきない世傳 金と銀』は高田郁が著書の時代小説です.
NHKのドラマで,小芝風花さん演じる幸が商売の才覚を表す様子が描かれていました.奉公人から五鈴屋(という呉服屋)の当主のご寮さん(しかも3代続けて!)になって奮闘します.
幼少時には,4名の奉公人候補の選抜試験で半襟の材質の見極めや選んだ理由を見込まれ,奉公人としてめでたく働けるようになりました.ちなみに,数枚の半襟の中から,黒の天鵞絨を選んだ理由は,手触りや汚れにくい,自分で使わず母に渡したいなど素晴らしかったです.
さて,13巻に及ぶ完結編では・・
吉原の花魁の衣装を提案するコンペティションでは,五鈴屋は,豪華さを売りにするのではなく,芸のみを売る芸者ために,漆黒の縮緬の小袖に,銀鼠の帯,5つ紋の扇付と文章に書かれている粋な模様の着物を提案し,粋を好む江戸っ子から票を集めます.惜しくも大人の事情で負けてしまいましたが,ユニークな提案でした.
さて,粋な色がなかなか似合わない私ですが,先日,私の江戸でのある日のいでたちは,江戸小紋の技法をたくさん使った帯がポイントです.
皆さんも,着物や心を粋にして?素敵にお出かけをしてください.
☆プロフィール☆
AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了
修士 (デザイン学)
現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中
札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員
小樽案内人検定 1級
北海道科学大学 非常勤講師
北海道中央調理技術専門学校
北海道医薬専門学校
これからも江戸に行くときは,江戸小紋など江戸にちなんだ着物でぜひ訪れたいですね.