着物を着ると季節感に敏感になるのは当然のことですが,さらにもっと詳しく調べたいという場合,気軽に読める1冊の本をお勧めします.
『日本の美しい色と言葉』桜井輝子著 SBクリエイティブ株式会社
日本では,約15日ごとに季節の変わり目を表す24節季という言葉があります.立春,春分などで皆さんもよく知っているものが多いですね.他にはその24節季をさらに細かくし5日ごとに分けた72候(しちじゅうにこう)というものがあり,農作業の目安となる暦となります.
札幌は寒いですね.しかしながら,本日4月30日は,72候では,牡丹華(ぼたんはなさく)という,ボタンの花が咲き始める時季です.道外にお出かけになるときは参考になさるとよいではないでしょうか?
私は大体,暦よりひと月ぐらい遅めに季節感を表す小物(札幌は寒いので)を身につける場合もあるのですが,3月後半の72候の雀始巣(すずめはじめてすくう)という言葉が好きで,春になるとまず雀の帯など雀関係にアンテナが立ってしまいます.(今回は雀の帯留です)
また,この本には平安時代の配色バイブル重ねの色目の一例があり,今回は春の季節に似つかわしいものを載せてみます.すでに取り入れている方もそうでない方も,ぜひご参考に!
参考:『日本の美しい色と言葉』桜井輝子著 SBクリエイティブ株式会社
☆プロフィール☆
AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了
修士 (デザイン学)
現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中
札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員
小樽案内人検定 1級
北海道科学大学 非常勤講師
北海道中央調理技術専門学校 非常勤講師
北海道医薬専門学校 非常勤講師