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「帯周りを自作で楽しんでみよう~。」

これから年末にかけてハロウィーンやワイン会、クリスマスなど行事が多いですね。そんな時いつもの着物に一工夫したいものです。

 

 

例えば、クリスマス柄の帯などを奮発して購入したとしてもその時期しか使用できず贅沢です。

 

もちろんそれも一度はやってみたいことなのですが、今回は自作で帯周りを楽しむ方法をお伝えしたいと思います。

 

自作をするとそれは唯一無二のもの。たとえ多少下手でもどこにも売っていません。

 

今回は、半幅帯を作るなど技術を伴うものではないので、ゆるーくご覧ください。

 

 それでは簡単に季節感などを表すためには何をするとよいでしょうか?

 

1.基本の考え方

季節感を感じられたり、これからイベントに参加する際により楽しむ方法としての基本の考え方をご説明します。

これはカラーコーディネートやファッションを考える場合などすべてに共通することですが、流れとしては以下のようになります。

 

イベントに参加予定→自分なりにテーマを設ける→自作のものを作ってみる です。

今回は、帯周りを自作のもので楽しんでみるというテーマになります。

 

2.帯留めを自作

 帯留めを変えることにより、帯周りの雰囲気が変わり、めざといお友達を喜ばせることになるかもしれません。

何より自分なりのおしゃれで自分もにっこりできます。

 

(1)帯留めの作り方。

 

市販の帯留め金具を購入して自作します。帯留めの全面部分になりそうなものを探し出したり、自分で製作をして、ボンドで貼るだけです。

 

左の例の場合は、アマビエバッジを帯留めにしました。右の上段は、自作のものです。

帯留め金具も形や幅などいろいろありますので探してみてください。

(2)クリアカボジョンを使う。

 クリアカボジョンとは透明のガラスです。これを使用することにより、チラシや写真などから簡単に好きな図柄の帯留めが製作できます。

 

 まずチラシを入手します。私の場合はこの美術展を鑑賞しに行クことを予定しました。次に、そのイメージのものを何か身に着けたいので、このチラシの一部分をクリアカボジョンの大きさに合わせて切り抜きます。

 

もちろん帯留めとして適切な大きさであること、そのチラシの中でも一番雰囲気を出せることが重要です。なぜなら、帯留めの大きさは限界があり絵柄全部の大きな帯留めをしている人はいませんし、適切な場所を切り抜かないと何の帯留めであるかわからなく、意味がないからです。

 

 

左から順に、クリアカボジョンの位置を決めたところ、大きさにペンでしるしをつけ、切り抜き裏側からクリアカボジョンに貼り、帯留め金具にくっつけて出来上がりです。

ちなみに、 私は美術が専門に近いので日本画や浮世絵などの帯留めをよく作ります。

左から、歌川国芳『相馬の古内裏』、俵屋宗達『風神雷神図屛風』、安藤広重『東海道53次の庄野』、葛飾北斎『富嶽100景 凱風快晴』

3.帯揚げを自作

 季節感やイベントの雰囲気をもたらすものですが、購入するもよし、自分で染めるもよしですね。これは私が京都から先生をお迎えして、染めてみたもの。

 

 

雪輪の中にウサギを入れてみました。私のオリジナルデザインです。

4.帯締めについて 

 組みひもなどでご自身で帯締めを制作している方もいらっしゃいますね。

 

 

5.まとめ

 買うもよし、作るもよし。着物店主催のイベントに参加してモノづくりをするのもありだと思います。どんなやり方でも着物を楽しんだものが正義だと思います。

店内では秋の小物もありますので、ふらりと遊びに来てください。次回は秋のカラーコーディネートのお話をしたいと思います。

秋はお月見、食欲の秋(秋ナス)まだまだいろいろな工夫で着物を楽しめますね。

☆プロフィール☆

AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了

修士 (デザイン学)

現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中

    札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員

 

北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」