(近美コレクションより)
今回は作品数が多くて1時間を軽く超えますので,ぜひじっくり見てください.同じ時間に居合わせた人は10名ぐらいしかいなかったので,間違いなく密は避けられます.
以前もお話ししたと思いますが,浮世絵は肉筆と版画があり,版画になってから庶民も買えるようにな価格帯になって,爆発的な人気となりました.外食のうどんが14文だとしたら,浮世絵一枚20文だったそうです.外食のうどん約1.5回分で買えるとはなんとリーゾナブルでしょう.
現在の私たちにもアート作品がそれぐらいの価格で気軽に手に入るようになるといいですね.
ちなみに,浮世絵鑑賞をするとよく見かけるこの3枚ものですが.これは大判3枚続絵(つづきえ)と言い,長所が二つ.
一枚の大きな版画だと作るのが難しいため価格が高くなりますが,この3枚の一続きであれば,大きな一枚より価格を下げることが可能となります.また,ばらばらにも鑑賞できますし,3枚を一つのストーリーとして,大きな1枚の絵として鑑賞できます.