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「春の色」

皆様こんにちは.ひな祭りも終わってしまいましたが,皆様いかがお過ごしでしょうか?

この時期が一番北海道と道外の差がある時期だと考えています.道外からは梅や桜花の便りがどんどん届き,札幌は残雪.春が待ち遠しい私たちですので,春のコーディネートを考えてみましょう!

 

.卒業式,入学式に適する色

 

卒業式や入学式に保護者や来賓としてご出席の方が自身のコーディネートを考える場合,色相共通か対照かをまず軸として考えると簡単だと今までもお話ししています.

春らしい色にはピンク系があります.これはサーモンピンクです.帯はシルバーです.

しかしながら,色相対照や共通配色とは関係なしに,ゴールドやシルバーの帯はおめでたい席でよく合わせます.これらの帯は白や黒と同様に万能な色です.

 

 

 

 

2.春の色

あえて3色を選ぶと言うのであれば,春の色は春の花畑のような色を指します.春の訪れを感じさせる色が特に札幌だと季節先取りを感じることができます.

 

桜をイメージするピンク,菜の花をイメージする黄色,まだまだ青々とした新緑まではいかず芽ぶいた状態の浅葱色などはいかがでしょうか?平安時代の重ねの色目辞典によると季節感も感じさせるこれらの配色があります.

 

 

表と裏というのは袷の表裏.染色技術が発展していないので,表地を白にして裏を濃いピンクにし,着姿は薄いピンクになるという次第です.

 

3.半襟や小物で季節を先取り

 

写真の左から,これは菜の花ですが,ミモザの半襟なども素敵ですね.着物と半襟は補色配色効果です.

 

右の写真はピンクではないのですが,春といえば,苺をイメージする人も多いかもしれませんね.

 

 

4.春色のショール

コートをいち早く脱ぎ捨ててショールを羽織るのはいかがですか?

 

 

5.まとめ

 

 

札幌はまだまだ雪が降る日が多く,晴れた日ならともかくいきなり春色着物にチェンジするには少し違うかなと考えてしまいます.

 

そんな時には,ぜひ,半襟やバッグなど小物からチェンジして,春を先取りしてみてください.くれぐれも着物の雪解け水や泥はねには注意して着物を楽しみましょう!

 

 

☆プロフィール☆

AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了

修士 (デザイン学)

 

 

現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中

    札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員

 

 

北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」