着物と帯の組み合わせで,皆さんが色に迷った時にどうしていますか?私はカラーコーディネーターなのでほとんど色の組み合わせで迷うことはないのですが,もし,自分がそんなときがあったらどうするか?という視点で書いてみたいと思います.
1.白や黒はほぼ最強!
さて,洋服でも痩せて見せたい場合は黒を着るという場合がありますが,なんにでも合わせやすいので黒を買う.考えるのが面倒くさいので黒を買うという方が割といらっしゃいます.大門未知子風に言うと「私失敗しないので」となります.
ほとんどの場合,着物に合わせる帯に困ったら,白か黒にすると失敗しません.
(1)白黒は無彩色
白や黒,そして灰色は色の中でも明るさしか持たない色です.鮮やかさも色相もありません.厳密にいうと着物などの布製品の場合,黄色みがかった白のようなことは起こりうるのですが,今回はわかりやすく無彩色という定義にします.
(2)配色について
トーン図や色相環を用いて,共通配色や対照配色を考える話をしてきましたが,それでは,帯の色を変えてみて実際に考えてみたいと思います.右はピンク系の着物に補色の緑色の帯なので対照的な配色.左は,ピンク系の着物にピンクが多い帯なので共通配色になりますね.