先日所用があり一泊二日で東京に出かけ,夜の短い時間を歌舞伎鑑賞で過ごしました.旅行に着物を持参したことはありましたが,飛行機で着物に乗るのは初!楽かなと思い,かるた結びで半幅帯にしました.
ちなみに,個人的見解ですが,半幅帯でも文庫結びだとあまり背もたれによしかかれず楽ではないと感じます.
仕事を終えて歌舞伎座へ.歌舞伎座へはやはりお太鼓にしたかったので,時間がほとんどなかったのですが,頑張って持参した帯に変えました.小雨交じりのためホテルから徒歩では行かず,時間があまりにも押していたので,東京で初めて2020タクシー乗りました.「歌舞伎座へお願いします(^^)/」と着物姿で.といっても,徒歩圏内だったので500円でした.ラッキーだった!
ちなみに演目は第4部の鷺娘 玉三郎の口上と舞台裏の説明,実演,映像という複数のメディアを使用する試みです.鷺のものをもっていなかったので,雪のシーンがあるから帯留めを雪輪にしてみました.
鑑賞の前には,aft認定色彩講師仲間と歌舞伎座3階のレストランへ.ここは幕の合間ということで食事時間が1時間に決められています.
歌舞伎カラーのお椀や.季節を感じさせるお吸い物
卵焼きの表面の隈取見えますか?これに葛切りも付いていてとてもおいしかったです.
店内には,来月の演目の衣装も展示されていましたが,1時間という短い食事時間のためじっくり見ることできませんでした.残念!
歌舞伎座正面(左).座席は,まだコロナの影響で定員の半分以下です(右).私は花道のすぐ横の席にいるのですが,6名の席に一人しか座っていません.
化粧室のそばにかけられていた絵.演目の『暫』を演じている役者さんと歌舞伎カラーの定式幕,観客も多数見えますね.
☆今回の着物のコーディネート
・着物は有松絞の単
・帯留めは鷺娘が雪の中を舞うシーンがあるので,雪輪
・半襟:秋なので菊模様(きらっく)
・長襦袢のお袖は中秋の名月が近かったので,ウサギにしました.
☆まとめ
日本の伝統文化に寄り添ってさらに着物を楽しむコツをつかみましょう!
☆プロフィール☆
AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了
修士 (デザイン学)
現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中
札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員
北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」