黄色の着物を着たいときの色彩心理はどのようなことでしょうか?
黄色は赤ほどではないのですが,意欲的な状態を表します.例えばゴッホは黄色と青の遣い手と言われていますが,黄色のみに注目すると画家としての成功をしたいという希望がゴッホの絵の黄色に表されていたと言われています.
皆さんも何か意欲的な状態の時に黄色を選びがちになりますが,また逆に意欲的な状態になりたいので黄色を身につけるということもよいと思います.
過去の研究では,会議室の壁などを黄色にするとみんなの意見が活発に出て会議が活性化したという話もあります.壁を塗り替えるまでは大掛かりですが,
黄色のお花,黄色の絵画など何か黄色のものを飾ると活発な意見が出るかもしれません.
話は変わりますが,私にとって,黄色は要注意の色です.現在私は大学生でもあるのですが,指導教員の機嫌が悪いときは衣服の色に黄色が使用されているということに気づきました.
これは推測ですが,彼も疲れてきていやいや学校に来ているのかもしれません.
黄色はちょっとやる気がない状態に使用する場合は効果的ですが,うつ状態の人に使用するのは注意が必要です.
例えば,頑張れ!と励ますことがうつの方にあまりよくないというのはお聞きになったことがあると思います.それと同じ効果になるかもしれませんね.
ひとまず元気な皆さんは,春の日差しには黄色がぴったり!明るめの小物や着物を見につけさっそうとお出かけをいたしましょう!
☆プロフィール☆
AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了
修士 (デザイン学)
現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中
札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員
小樽案内人検定 1級
北海道科学大学 非常勤講師
北海道中央調理技術専門学校
北海道医薬専門学校