もうすぐバレンタインデーですね.バレンタインデー→チョコレート→茶色ということで,茶色のコーディネートを考えてみたいと思います.
茶色を着物に使用する場合もありますし,帯に使用する場合もありますが,色の組み合わせとしては,考え方は同じです.また,茶色と一口に言っても明るい茶色やこげ茶などでは印象も違います.
(1)同系配色
これは,全体を似た配色でまとめるやり方です.
上の左図は,着物は焦げ茶色(チョコレート色)です.この場合,色相環の茶色の番号は4~6.つまりオレンジに黒を混ぜた色になります.
右の図で確認してみましょう.今回は4とし,似た配色を作るには赤2~6あたりになるですが,この場合,2赤を帯に用い似た配色のコーディネートを作りました.
半襟:ピンクの刺繍
着物:焦げ茶色の小紋
帯:赤
帯締め:水色(帯締めだけは同系色ではありません)
帯留め:バレンタインデーの日程が近くのため,自作のピンクのハートとビスケット.これは同系色です.
(2)対照的な配色を作るには?
今度は,帯に茶色を用い,着物を対照配色(反対色)にしてみました.茶色の反対色がすぐ思いつかなくても,この図表で青系だと分かりますね.そのため,着物は水色にしました.
こちらは帯締めを帯の反対色,帯留めは同系色です.ちなみに帯締めは(1)と(2)は同じものです.
襟:白と赤,シマエナガ模様
着物: 水色の小紋
帯:赤よりの茶
帯締め:水色(帯締めだけは同系色ではありません
帯留め:シマエナガ.同系色
まとめ
配色の仕組みをしっておくことは,いつもの着物のカラーコーディネートの幅を広げることになります.皆さんのコーディネートの幅ぜひ広げてください.
☆プロフィール☆
AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了
修士 (デザイン学)
現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中
札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員
小樽案内人検定 1級
北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」