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『咲かせて三升の團十郎』 仁志耕一郎 新潮社

最近周囲の着物好きの方は,歌舞伎に興味を持ってくれる人が増えて私にとっては嬉しい限りです.3月に13代目團十郎を海老蔵が襲名し札幌でも公演がありたぶん満員御礼.

 

 

今回は7代目團十郎の話です.現在は13代目ですから,江戸後期のお話になります.奥様を深川の火事で亡くしたり,奢侈禁止令により江戸から追放されたり,息子(8代目)に不幸があったり.歌舞伎の演目に真摯に取り組むうえでの波乱万丈な人生が書かれています.

 

この表紙を見ると.おっ.助六とすぐわかる方はちょっと歌舞伎通.ちなみに助六のグッズはたくさん売られています.桜と紫のハチマキ,傘など.加えて,黄色の足袋がスーパースターの助六のトレードマーク.

 

 

 

 

助六の半襟

 

 

助六は舞台上でこのような傘を使用すること,舞台上で桜の時期が描かれることもあり,この半襟を見た人はすぐにニヤリとするわけです.

 

 

助六柄の着物 これは助六がきちんと描かれています.色彩学でいうとは補色.個人的にはこの色の組み合わせが好きです.つまり,この着物作家さんは助六のが背景にすることにより一番活かすと考え,この付下げの色がになったのではと思っています.

 

 

ここで足袋を黄色にしたらより助六感出たかもしれませんね.

 

ちなみに今回のコーディネートは「勧進帳」の柄の帯.勧進帳は,歌舞伎18番です.

 

 

 

私は仕事着?なのでこのようにこだわりが強いコーディネートになりますが,皆さんは春なら桜模様で,歌舞伎見学をいかがでしょうか?

 

☆プロフィール☆

AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 デザイン専攻 2019修了

修士 (デザイン学)

 

 

現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中

    札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員

    小樽案内人検定 1級

 

 

北海道科学大学 非常勤講師「他者理解と信頼関係」「歴史と文化」「医療色彩」

 


 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

この表紙を見ると.おっ.助六とすぐわかる方はちょっと歌舞伎通.ちなみに助六のグッズはたくさん売られています.桜と紫のハチマキ,傘など.加えて,黄色の足袋がスーパースターの助六のトレードマーク