先日,名物裂(めいぶつぎれ)のお話を木佐先生からお聞きしました.木佐先生のお仕事には過去に正倉院の宝物の復元があります.
つまり,正倉院の織物を文化庁からの依頼で当時と同様な技術を駆使してコピーを作成します.
それらの織物を「本歌写し」といい,そのような技術を使用した素晴らしい織物をたくさん見させていただきました.
(1)笹蔓緞子(ささつるどんす)とは,松竹梅の起源になった文様.
写真なし
(2)二人静金襴(ににんしずかきんらん) 花の場合は二人静(ふたりしずか)と呼びますが,この織物の場合は「ににん」と読むそうです.この写真の中央部の茶色に金の丸の中に鳳凰が羽を広げて後ろ向きになっている様子が文様になっています.
(3)珠光緞子 茶人の村田珠光由来.見えづらいでしょうが,龍と花卉が見えます.もう少し大きめに詳しく見たい方は東京国立博物館のホームページで見ることが可能です.
(4)弁慶格子 歌舞伎の演目の武蔵坊弁慶が安宅関で着用している文様
楽しく勉強できました!
☆プロフィール☆
AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了
修士 (デザイン学)
現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中
札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員
小樽案内人検定 1級
北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」