春はあけぼのといえば,枕草子の第1弾で有名な冒頭の文章.
その続きは,やうやう(ようよう)白くなりゆく山際、少し明かりて、紫だちたる雲の細くたなびきたる。 です.
あけぼのとは「曙」と書き,この春という季節の良いところがここには書かれていますが.現代文にすると‥
春は夜が明けようとする頃が良い。日が昇るにつれ,だんだんと白んでいく山際の辺りが少し明るくなっていき、紫がかっている雲が横に長く引いているところが良い.
それでは,夜が明けようとする有様の「曙」色.それはどのようないろなのでしょうか?
オレンジ?赤?ピンク?といろいろ想像するわけですが,正解は‥じゃじゃーん.
ざっくりいうとサーモンピンクに近いです.
さて,春はやはりピンクが気になりますね.
ピンクと一口に言っても,濃いピンクから淡いピンク.少量使うのか着物自体をピンクにしてしまうのか迷うところです.
(1)少量使った場合
帯揚げに濃いピンク,帯締めは薄いピンク(桜模様のまるぐけです)
(2)たくさん使用した場合
着物をピンクにする場合は自然とこうなりますね.
やや濃いピンク
やや薄いピンク
まとめ
欧米にはピンクの呼吸法というのがあり,自分の好きなピンクで包まれていることを想像すると幸せな気分に浸れるそうです.皆さんも自分の好きなピンク色想像して幸せな気分に浸ってみませんか?
☆プロフィール☆
AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了
修士 (デザイン学)
現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中
札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員
小樽案内人検定 1級