札幌では1年に1度しか文楽を観ることはできません.今年の文楽の公演は,11月18日の夜の部に曾根崎心中の生玉社殿の段,天満屋の段,天神森の段がかかります.
さて,映画 国宝をご覧になった方は,曽根崎心中が,重要な演目であることを御存知と思います.
なぜ,この歌舞伎が文楽(人形浄瑠璃)と関係があるのでしょうか?
そもそも歌舞伎には成立ちによっていろいろジャンルがあります.
例えば,
(1)義太夫狂言 人形浄瑠璃から歌舞伎へ移された演目のことです
(2)純歌舞伎 歌舞伎のために作られた演目
(3)新歌舞伎 明治以降,文学を基に作られた演目
つまり,今回の曽根崎心中は(1)にあたり,国宝で主役が演じていた歌舞伎のもととなった演目です.
そのため,映画 国宝ファン必見です.
本公演鑑賞時のおすすめポイントは?
その1 文楽の女性の人形は普段は足がないのですが,この演目では足があります.

上の平成29年のプログラムの表紙で足があるのが確認できますか?
その2 死ぬる覚悟が‥♬を実際に聞くことができます.
その3 主役のお初の遣い手は人間国宝の桐竹勘十郎さんです.
また,文楽の場合は,Gマークという字幕がつくのでわかりやすいと思います.
私も8年ぶりに曾根崎心中を観に行きます.会場であったらぜひ声をかけてください~.
☆プロフィール☆
AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了
修士 (デザイン学)
現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中
札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員
小樽案内人検定 1級
北海道科学大学 非常勤講師
北海道中央調理技術専門学校 非常勤講師
北海道医薬専門学校 非常勤講師




