少し前になりますが,長唄を聴きに行ってきました.長唄?はて?日本の古い唄なのはわかりますが,実際何なのでしょうか?
歌舞伎などを見に行ったことがある方は,セリフの合間などに小唄や三味線,お囃子などが入っていたのにお気づきかと思います.歌舞伎抜きのその唄単独のもののことを指すようです.
知人(カラー講座の生徒さん)の演目は『安宅の松』ということで,今回のコーディネートは,松をモチーフにきちん感を出しました.
着物:白い着物の模様の黒の部分には松が描かれ,少し金糸も入っています.
帯:ペイズリーのような近代的な柄なのですが,少しおめでたい感があり,光る黒い生地に緑や紫,ピンクが点で入っています.
帯揚げ:薄い緑に薄い桃が描かれ,金色で縁取っています.
帯締め:初夏を感じさせる爽やかなグリーンと白
半襟:義経などの武士が出てくるので兜模様
顔が見えた写真を使用すると訴えられるほど著名な方ばかりらしいです.
謡いの方の帯はほとんどグリーン系.何か決まりがあるのでしょうか?
あとお花を贈ったのですが,○○様宛と出演者本人宛と強く伝えないとその会への贈り物となり,出演者は受け取れないとのことで,なんと厳しい世界です.
長唄には千松のスタッフさんとお友達と4名で行きました.
帰りはお腹もすいたので,札幌資料館近くの喫茶店しか思いつかずまったく予想しないで入ったところ,なんと!昔風の喫茶店で貼りますが,店内にはミュシャやレオナルド藤田の絵などがあり,なんとも素敵な雰囲気.
写真はNGと言われたので,もしかするとこの絵は本物なのかも?とちょっと疑ってみた私なのでした.(笑)
次にそこへ行くときには,ミュシャの帯留め(と言ってもブローチを通しただけ)をしてみよう!と心に決めました.
和文化に触れるのはとても楽しいです.
☆プロフィール☆
AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了
修士 (デザイン学)
現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中
札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員
小樽案内人検定 1級
北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」