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「冬の白」

あけましておめでとうございます.今年も着物周りの何気ないことを発信していきたいと思いますのでどうぞよろしくお願い申し上げます.

さて,熱いものを暑いときに食べる人もいるでしょうし,冬に白を着る人もいるでしょう.

そこで今回は冬の白について書いてみたいと思います.一般にインテリアなどは暖色系にすると体感温度が2度ぐらい上がりますので,その効果でお部屋の模様替えをする人もいます.

同じリビングの椅子でも左だと清涼感,右は暖かく感じますね.

 

しかし北海道は室内も暖かいし,冬に白を着てみるのはいかがしょうか

 

白いキモノは白いキャンパスのごとくどんな帯でも合いますし,帯周りを工夫し放題です.

(上図 長崎盛輝著 新版 かさねの色目 より)

 

 

 

平安時代の重ねの色目辞典によると,冬の配色は,左側は,「氷」「氷重」「雪の下」「椿」などが挙げられます.(この配色がすべてでなく,「枯野」「枯色」などもあります)

「氷」は,白同士の配色ですが,「氷重」は,少し表地を薄い黄色との組み合わせにしたり,「雪の下」は裏が紅梅色なので,ほんのりピンクに.1月に着る梅柄なども意識するコーディネートになりますね.

右側は,白のコーディネートではなく,2月によく着る椿を意識する色合いです.

まとめ 今年も着物生活楽しみましょう!

本日の着物コーデのまとめ(3枚目のみ)


着物:白(模様は松)

 

帯:金色 亀甲柄

 

半襟:初夢(一富士二鷹三茄子)

 

帯締め:紫 日本の歴史では紫が最上位のことが多い.

 

 

☆プロフィール☆

AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了

修士 (デザイン学)

 

 

現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中

    札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員

 

 

 

北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」