pc_header-logo

「着物でお出かけ 三谷歌舞伎」

昨今,半沢直樹などで,歌舞伎役者が俳優さんと共演して演技をする機会を目にすることが多いと思います.歌舞伎もいろいろなジャンルがあり,古典的な演目の他に,ワンピースなどの漫画由来のもの,小説をもとにして脚本家とタッグを組むような作品もできています.

 

 

今回は,シネマ歌舞伎にて,「月光露針路日本 つきあかりめざすふるさと」という三谷歌舞伎を見に行ったお話について書きたいと思います.三谷歌舞伎というのは三谷幸喜が演出した歌舞伎です.

 

 

さて私は着物でシネマ歌舞伎へ行ったのですが,船をイメージするものや魚,ロシアをイメージする小物を何ももっていないので,ロシアの国旗色のコーデ(笑)青,赤,白.そして,半襟と帯留めに雪のものを使いました.

 

「月光露針路日本 つきあかりめざすふるさと」というのは,江戸時代に日本からロシアに漂流し,苦難を乗り越え仲間数名を失いながらも日本に帰国した大黒屋光太夫の物語です.

 

 

話は大きく変わりますが,札幌には,人形浄瑠璃を演じるあしり座があり,独自の脚本で大黒屋光太夫の演目が上演されていました.元々長い物語のため,あしり座の作品は何部作かに分かれています.特筆すべきは,人形浄瑠璃で使用されている人形の製作者がチェコ在住の世界的人形作家の沢さんの作品であることです.

 

 

本来であれば今年上半期に,全編通しの上演があったのですが,コロナ禍で中止に.でも今回の三谷歌舞伎の人気のおかげで逆に次回上演時には,観客が入るかもしれませんね.

 

三谷歌舞伎も3段などに分けてくれたらもっと細かい描写もできたかもとも思いましたが,エンターテインメントとしては,面白かったです.

 

私は大黒屋光太夫の小説を井上靖と吉村昭作の両作品とも読みましたが,小説は情報量も多いし機微がわかります.もし,この話に興味が持てたら,ぜひ小説にも挑戦してみてください!!!

 

 

☆プロフィール☆

AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了

修士 (デザイン学)

 

 

現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中

    札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員

 

 

北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」

 

 



.