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「立秋です」

暑いですが.実は暦の上から今日は立秋です.秋にかけて色の変化はどのようになるでしょうか?

 

 

 夏は,これでもかと涼しく感じるのがメインでしたが,秋にかけてさし色を入れるか少しずつ秋にふさわしい色の面積を増やしていきます.

 

1.秋にふさわしい差し色とは?

 

 

茶色や緑,黒などが挙げられます.

夏真っ盛りの浴衣と帯の組み合わせですが,お盆が近くなると涼しげな博多帯から茶の帯に変更をしてみます.

 

例えば,この浴衣の半幅帯は,エメラルドグリーンと黒の組み合わせの帯です.

 

 

この裏表を逆にして,黒多めにすると8月の後半の着回しに役立つかもしれません.

 

 

 

2.全体的に着物の明度を下げてみます.

 

 

例えば,この塩沢絣(東レシルック 洗える着物)ですが,紺色です.

1の浴衣と同じ紺系ですが明るさが少し暗くなっているのがお分かりかと思います.

 

 

秋にふさわしい色はやはり落ち着いた色合いです.

ちなみに帯は両方とも博多帯の半幅帯ですが,8月前半は,また暑いので左のような黄色の帯を合わせ,晩夏になってきたら柄や色を少し落ち着かせます.

3.まとめ

 残暑厳しい北海道.いったいどうしてしまったのでしょうか?9月の天気はどうなるかはわかりませんが,もしとても暑かったら着物は暦通りにはならないかもしれませんね.

 

 

 単や袷のお手入れは今のうちにしておいて着たいときにすぐ着ることができる状態にするのがベストですね!私は9月と10月に公演などを聞くお出かけがあるのでもうこの半襟にしたいなぁとかイメージして2か月先のために入手してしまいました.(笑)

 

☆プロフィール☆

AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了

修士 (デザイン学)

 

 

現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中

    札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員

    小樽案内人検定 1級

 

 

北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」