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文楽の色

歌舞伎の幕と言えば,永谷園や歌舞伎上げの3色.それでは文楽には決まりごとはあるの?とちょっと考えてみます.

 

 

 

今日は千松のお客様はこぞって文楽鑑賞にお出かけしていることと思います.

 

昼の部うらやましいです.文楽は人形浄瑠璃なのになぜ文楽というの?という話を先にしてみましょう.

 

最初あやつり人形から発展し江戸時代には3人で一体のお人形を操る人形浄瑠璃となりました.ちなみにお人形は一体とは数えず,一番二番と数えます.

 

 

そして江戸時代,竹本座という場所で上演された近松作曾根崎心中が爆発的に人気になりました.その後あちこちに座ができその一つに文楽座という場所があったのです.

 

その場所の名前がいつの間にか人形浄瑠璃の名前にとって代わっています.なので人形浄瑠璃=文楽では実際のところはないのです.

 

登場人物の着物の色に決まりごとがあります.お姫様は「赤姫」と言って赤い着物を着る,帯は白か黒であることです.赤,白,黒など簡単に言っていますが,きちんと着物も刺繍が施されていたりしており,絹です.また,着物を着たお人形が複数いるのではなく主遣い(主に人形を操る人)が1~2時間かけて着せ,襟の抜き方も役に合わせお姫様と女郎ではもちろん抜き加減は違います.

 

そんな文楽お出かけコーデ

 

私の場合は

 

その1 

 

今回札幌公演の夜の演目は「団子売り」.月とウサギに関する有名な唄も聞けるはずなので.

 

 

着物:青の絣

帯:ウサギのお祭り

帯どめ:トンボ(季節を意識)

 

その2

 

着物:ピンクの付下げ

帯:江戸時代風の町人の生活が描かれたもの

帯留め:トンボにしたのですが,演目に関するおかめでもよかったかも.

 

 

みんな様々な装いでよいですね.

 

☆プロフィール☆

AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了

修士 (デザイン学)

 

 

現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中

    札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員

    小樽案内人検定 1級

 

 

北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」