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睦月(むつき)の文様 

 睦月とは,身分や性別など関係なく親戚同士仲睦まじく集う月なのでこのように呼ばれているという説が有力です.

学校の勉強で意味もなく覚えさせられるとつまらないですが,このように聞くとお正月という季節感を如実に表していると思いますね.

それでは,早速着物に関する睦月の代表的な文様をいくつかご紹介しましょう.

 

 

1.独楽(コマ) 

最近のお子さんはテレビゲームでしょうが,昭和のお正月と言えば羽子板と独楽でしょう.

 

 

2.松竹梅

 これは着物の模様が松です.右は,帯揚げも梅,帯にもちらりと梅が見えますね.

 

 

3.初夢(一富士二鷹三茄子)

 初夢といえば,一富士二鷹三茄子.皆さんは良い初夢でしたか?

 

 

4.雪

 雪の結晶のようなものでもよいですし,雪輪なら通年使えるかもしれません.

 

 

5.梅に鶯

 札幌は梅も桜も一斉に5月に咲きますので,梅は咲いたか?桜はまだかいな♪という季節感はまったくないのですが,本州仕様ということで.

 

 

6.その他 

桃や南天,水仙など

 

 

7.本日の着物コーデのまとめ(3.初夢のみ)

着物:クリーム色 地模様に梅あり

半襟:初夢(一富士二鷹三茄子)

帯:グリーンの大きな花

 

帯揚げ:絞り オレンジ ちなみに絞りの帯揚げは=振袖のようにイメージされる方も多いですが,まったくそのようなことはありません.

帯締め:紫の3部紐

帯留め:中野先生の帯留

 

 

8.まとめ

先日帯を見せていただいているとき,「ストーリー性のあるものが好きだよね?」と言われました.その通りです.季節感だろうと昔話だろうとその選択に,本人なりのストーリーがないと購入意欲がわかないのです.

 

 

☆プロフィール☆

AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了

修士 (デザイン学)

現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中

    札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員

北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」