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秋はひとまず明度を下げて

まだなんとなく日中は暑く感じるのですが,暦は秋.街を歩いていると落ち着いた色が多く,なんとなくほっとします.これから秋の衣服,もちろん着物も欲しくなりますね.

 

 

秋のカラーコーディネートひとまず何を最初にすればよいでしょうか?

 

 

1.ひとまず明度を下げる.

 

 

 トーン図を見てみましょう.同じ色でも黒や白の混ざり具合で相手に与えるイメージは変化します.赤でも,白を混ぜるとピンクになりますし,暗く深い赤であればワインレッドになりますね.

 

つまり,夏はこのトーン図でいうと上部(p,lt,Bトーン)が夏をイメージさせる色ですが,秋になるとdk,dkg,dkgトーンが幅を利かせてきます.

 

 

2.小物から変化

 

 

 

 

左は夏の帯揚げ,右は秋,冬の帯揚げです.

 

黄色も緑も,青系統も明度が低くなっているのが分かりますか?

 

 

3.柄や風合いも秋らしさを意識?

 

 

 

 

 

 

なんとなくイチョウの葉を思わせるような帯.

 

 

 

 この帯は,優しい風合いの刺繍模様にも見え,これからの寒さにも暖かさを運んでくれます.

 

 

4.まとめ

 

これからもいろいろな場面で制約が多い厳しい毎日が予想されます.

 

しかし,もし,ハロウィンパーティーができたら?とかワイン会に行くにはどんな着物を着ようかなと一人妄想しつつコーディネートを考えたり,プチ買い物をしたいと思っています.皆さんもご一緒にいかがですか?

 

☆プロフィール☆

AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了

修士 (デザイン学)

 

 

現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中

    札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員

    小樽案内人検定 1級

 

 

北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」