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5月の色 自然から学ぶ

札幌は,今年はあっという間に桜が咲いてしまって葉桜が多くなっているような気がします。所用で札幌を離れていたため、あまり桜を楽しめませんでした。

 

しかしながら、北大構内の自転車置き場は桜真っ盛り。北大を散歩するとわかるのですが、いろいろな種類の桜があります。

 

1.緑がおすすめ

 

桜という華やかでかわいらしいピンク系が幅を利かせていた3,4月。5月の札幌にはとても緑が生えるような気がします。一足先の夏先取りですね.

 

2.ライラックまつりコーデ

 

 ライラックまつりは5月末に行われる札幌で行われる地味なお祭り。ほとんどいつあるのか市民でもわからないのでは?ライラックも、白いお花と紫のお花があり、どちらも緑の葉っぱとよく合い素敵です。人はやはり自然から配色を学ぶのですね。

 

3.逆に紫で目立ってみる?

 

ナポレオンは愛人がたくさんいたことで有名ですが、嫉妬した正妻のアイディアが面白いのです。

あるパーティーがあり、その愛人の出席する際に着用するドレスがグリーンであるということを事前に知った正妻。

 

ななんと!その会場の壁を急遽グリーンに塗り替えて愛人を目立たなくしてしまったというのは有名な話。

 

ご自身は赤のドレスにでもしたのかな?それとも真っ白とか?

 

ということで、新緑の時期はバックが緑ですので皆さんは紫や白などの着物を着て自然に負けず共存し,目立ってしまいましょうというお話でした。

 

4. 平安時代でもやはりこの時期は緑中心の色合わせがおすすめなのですね。

 

 

 

参考:『新版 かさねの色目 平安の配彩美』 青幻社 長崎盛輝 著

 

 

5.今回の5月コーデ

 

 

着物:紫の紬

帯:黒

帯揚げ:緑と紫のぼかし 

帯締め:水色

帯留め:風神雷神(自作)

 

この日は「日本の伝統色彩を愉しむ」講座が某百貨店のカルチャースクールでありました.伝統色彩→浮世絵を意識し,帯も実は風神雷神です.

 

前柄に風神雷神がいる帯もありますが,この帯にはいないので(笑)帯留めで遊び心を出してみました.

 

6.まとめ

 

 少量の面積の色である小物からでも5月には,緑か紫を私はお勧めします。割と品の良いコーデになりますよね。

 

☆プロフィール☆

AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了

修士 (デザイン学)

 

 

現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中

    札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員

    小樽案内人検定 1級

 

 

北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」