さて、緊急事態解除になった初の週末。郊外へお出かけされた方も多く見受けました。
私は、7年ぶりにオープンした小樽の旧寿原邸に訪れました。過去に受講していただいた着物カラーコーディネート講座の小樽在住の生徒さんと一緒です。
寿原邸の歴史は、簡単に述べますと、小樽で有数の実業家であった「高橋直治」が大正元年に建てた建物です。後に、「寿原」に譲り受けられて邸宅として使用されていました。
https://www.city.otaru.lg.jp/simin/gakushu_sports/kenzo/f_s/f_s27.html
しばらく、改修等の問題で、非公開でしたが、今年の6月6日から10月まで無料で一般公開されています。
営業は、土日祝日で、時間は10時から16時です。
駐車場は旧堺町小学校。わかりづらい場所にあるので、小樽市外の方は、運転気を付けてお出かけください。
今年は、この建物内で多数のイベントが開かれます。興味のある方は、NPO法人 小樽民家再生プロジェクトに問い合わせしてみてください。
https://www.facebook.com/NpoOtaruMinkaSaiseiProject/
それでは、早速寿原邸の内部へ。私は、大正時代のご婦人になった気持で、銘仙の羽織で訪れました。着物の先輩のお二人は、黒の薄羽織がこの季節にぴったりでよい感じ。
ところどころの意匠のすばらしさ。
このプロジェクトにかかわっている石井さん監修のすごろくもどき。思わず買いそうになりました。
私の小樽を100倍楽しむ講座でも久々復活したら買うかもしれない。(笑)
この床のデザインもちょっと変わっていますね。きっとその頃の流行ですね。
正面から見ると奥が良く見えないのですが、敷地に沿って、3階建てになっています。
建物もそうですが、お庭も素晴らしいので、中に入るととても広く感じます。
雪見障子です。これは上下にスライドできるタイプです。
欄間は一富士二鷹三茄子。一富士の写真を失敗してしまったので近いうちにまた伺いたいです。
私の今日のコーディネートの詳細です。
私にとって、寿原邸のイメージは緑系だったので、その補色関係の紫を選びました。気温が10度台で涼しかったので半襟は絽ではなく、塩瀬のままにしました。
デザイン的には、季節の花がふんだんに使われるようにして、
半襟は「藤」
帯は「アジサイ」
羽織「アジサイのような抽象柄」
帯揚げと帯締めだけは一足先に夏仕様。
手作りマスクもいただき、着物とのカラーコーディネートの幅が広がるのでとてもうれしいです。
アジサイ柄は、6月に。流水は、夏にかけて。右は秋単の時期に活躍でしょうか?
プロフィール
AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了
修士 (デザイン学)
現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中
札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員
北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」