アクセントカラーは全体の中で少量使用して,その色を目立たせコーディネートを素敵に見せるやり方です.
すなわち,着物と帯があったとして帯の色は量が多すぎてアクセントカラーとはなりません.
つまり,帯留め,帯締め,帯揚げ,半襟の模様などは少量の色として使えます.
(1)このコーディネートの場合は,青やグリーンの静かなコーディネートです.そこに,ペンギンの帯留めのサーフボードや半襟のハシビロコウの黄色がアクセントカラーとして効いています.
(2)比較して,この帯揚げや帯締めなどはピンクや青ですが,明度が高く薄い色なので目立ちません.
しいて言うなら,この帯留めの扇子の持ち手が黄色なのでちょっと目立つでしょうか.
(3)この例では,根付の緑がアクセントカラーになっています.帯に藻のような緑が使用されているので,それを根付の緑で繰り返し色を強調します.
洋服でも,バッグだけ,靴だけ,ベルトだけで色を変え,アクセントカラーにすることがあると思います.
そんな雰囲気で,気軽に着物でも帯留め,半襟,帯揚げ,帯締め等に変化をつけることでいつもよりちょっと素敵なコーディネートができるのではないでしょうか.
☆プロフィール☆
AFT認定色彩講師 修士 (デザイン学)
小樽案内人検定 1級
現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中
北海道科学大学 非常勤講師「他者理解と信頼関係」
北海道中央調理技術専門学校 「カラーコーディネート」
札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員