前回,群さんのエッセイを読んでから,群さんが1年間365日着物を着るという企画の本を過去に出したことが書かれていましたのでそれを探して読んでみました.
東京にお住まいなので,雨が多かったり,車移動ではほとんどないので,ご苦労も多そうです.
日記のように◎月◎日は何を着たとか,浴衣を縫ったことなどが書かれています.
とても緩ーく着ていて,今日は体調が悪いので着るのをやめましたとか,猫に邪魔されて針仕事ができませんでしたなんてことも肩から力が抜ける感じで着物に挑戦できそうに書かれています.
でも,デパートで購入した雨コートの色が落ちたり,藍染めの色が白い帯に色うつりしたり.着る着物がよく「袋」になったり,なかなか信じられないことも書かれていました.
もちろん,私は今までコートの色が落ちたりなんてことはありません!!!「袋」という言葉,私も着物を着るようになって初めて知った言葉ですが,裾のたるみを言い,裏地と表地のつり合いが取れない状態です.もちろん,仕立て直したりすれば修正可能です.湿気の多いところで保管するとなってしまうので,皆さん気をつけましょう!
次におすすめは,宮部みゆきの時代物.『幻色江戸ごよみ』特に悲しくなってしまったのは,奢侈禁止令の時に,高価なかんざしを作ってしまった職人さんの話.
自身も江戸時代にタイムスリップしている気分でぜひ読んでみてください.
話は変わりますが,先日伝統色彩講座に来ていただいた生徒さんは,時代小説が好きなので,伝統色彩の名前を辞書を引かなくてもすぐ頭に浮かぶようにできるといいなと言っていました.ぜひ頑張ってほしいと思います.
そろそろクリスマスシーズンですね.キラキラした半襟やサンタの靴下の帯留めを出したり,
少しわくわくしますね!
12月になったらすぐクリスマスコーデで着るよう準備万端にしておきましょう!
☆プロフィール☆
AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了
修士 (デザイン学)
現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中
札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員
小樽案内人検定 1級
北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」