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「伝統芸能を連想できる色」

色には記憶や連想があります.面白いのは,例えば記憶.人は色をより鮮やかに明るく記憶する性質があり,例えばソメイヨシノに代表される桜.実際の記憶で色票(色のカード)を選んでもらうと,実物とかなり異なる色になります.

 

次に色の連想です.例えば,チョコレートのような色というと皆さんが大体同じ色を連想します.そのように何か実際のものに例え大体の人がその色を共通して理解できることが「連想できる」と言います.

 

 

 

1.柿色浅葱色,黒.

 

落語や歌舞伎においてはこの色を最も思い浮かべることでしょう.

 

これは,歌舞伎の定式幕を見て皆さんの記憶に定着し,連想できます.

 

もちろん文化差があるので,例えば海外の方など歌舞伎に関する情報がない人は連想できません.

 

私たち日本人は歌舞伎を観たことがなくても,CMや例えば歌舞伎揚げ(食べ物)で,そのような情報に触れることができるので日本人であればこの三色を連想します.

 

 

ここは国立劇場が近くの地下鉄駅.イメージがわきますね.

 

2.トーン

 日本の伝統芸能を連想するトーンは何かといえば, DP(ディープ)トーンです.深い色合いのグループを指します.

 

左のような深い色合いですね.

 

 

 

 

 

 

 

3.まとめ

 

 着物を着て歌舞伎,落語どんどん出かけてください.

 

絶対ではありませんが,歌舞伎の方がやや格が高めのお着物(写真右),落語は庶民の楽しみなので,小紋とか軽めの着物(写真左)でお出かけでしょうか.

 

☆プロフィール☆

AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 デザイン専攻 2019修了

修士 (デザイン学)

 

 

現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中

    北海道科学大学 非常勤講師「他者理解と信頼関係」「歴史と文化」「医療色彩」

 

    札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員

    小樽案内人検定 1級