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「着物と色彩学」

はっきり言って着物の配色,いろいろな組み合わせは自身の感性のみで考えるのは当然ありです.でも人には好みの配色があり,いつも似た配色になる,見慣れない配色を受け入れがたいという側面もあります.そこで色の勉強が必要となるのです.

 

 

しばらく連載を続けていますので,ここでおさらいを!

知っていてほしいこと,配色の簡単なポイント,アクセントカラー,セパレーションです.それでは説明させていただきます.

まず皆さん何の着物を着るかなと考える場合,手順は(1)着物を決めて帯を決める.またはその逆.この帯を締めたいので着物を決めるという場合がほとんどですね.

 

ひとまず着物を決めての帯の選ぶ方法が次になります.

 

 

(1)色相環を使って似た配色と反対色をすぐ思い浮かべることができれば早いです.

 

ピンク色の着物 ピンクは赤に白を混ぜた色.ということで

似た配色は… 着物ピンクに,帯ピンク

 

 

 

反対色は‥着物ピンクに帯 緑

 

 

(2)次に帯揚げ,帯締めを決める順になりますね.

 

この二つは重要でかなり全体の雰囲気を変えることが可能です.

 

アクセントカラーというのは少量用いて全体の配色にインパクトを与えることができます.

 

上図は,帯締めが黄色でかなり目立ちますね.これは羽織が青紫なので羽織との対照配色を使用しています.

 

下図も帯締めが黒.これはアクセントカラーとまではいきませんが,黒が強く見えややアクセントカラーになっていると言えるかもしれません.

 

セパレーションはちょっと難しいので次回にまとめてお伝えします.

 

 

☆プロフィール☆

 

AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了

修士 (デザイン学)

 

 

現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中

    札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員

    小樽案内人検定 1級

 

 

北海道科学大学 非常勤講師「他者理解と信頼関係」

 

北海道中央調理技術専門学校 「カラーコーディネーター」