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配色は面積が重要

 インテリアやフラワーアレンジメントなどどんなシチュエーションでも色の組み合わせが重要です.配色は色の組み合わせもさることながら分量が大切になります.

 

1.メインカラー

 

 

 全体の色の分量を100%とすると一番分量が多い色彩のことをメインカラーと言います.メインカラーは全体の70~75%の割合を占めます.

 

 

2.サブカラー

 

 2番目に使用する分量が多い色彩をサブカラーと言います.色彩の専門用語ではアソートカラー(配合色)ともいいます.大体20%ぐらいの割合を占めます.

 

 

3.アクセントカラー

 

 少量の分量でほかの配色の中でピリッと目立たせる色のことを言います.5~10%ぐらいを占めます.

 

 

4.着物で考えると・・・

 

 

 メインカラーは着物になり,サブカラーは帯,もしくは着物の模様,アクセントカラーは帯締めや帯揚げになります.

 

 

5.写真の例と一緒に考えてみましょう.

 

 着物がメインカラーで薄紫と青系です.サブカラーは見えづらいですが,着物の中に入っている薄い青緑や帯揚げです.

 

 

 

 

 

6.どうアレンジする?

 

 例えば,このカラーコーディネートの場合,サブカラーを黄色に変えてアクセントカラーも変更するという方法もありだと思います.具体的には帯を黄色=ゴールドに変えて格を上げるということも簡単にできますね.そうなると帯揚げはもう少し控えめな色,例えば白系などになるかもしれません.

 

 

 

7.ちなみに羽織を加えると‥

 

 羽織を加えると色相環の図でいうと21番の紫系の分量が増えますね.

 

 

 

 

8.カラーコーディネートは無限大

 

 組み合わせ次第で何通りも楽しめるのが着物の良いところ.いつも同じ組み合わせではなくいろいろと冒険してみてください.

 

 

 

 

☆プロフィール☆

AFT認定色彩講師 札幌市立大学 大学院 製品デザイン専攻 2019修了

修士 (デザイン学)

 

 

現在 北海道大学 文学院 博士課程 人間科学専攻 在学中

    札幌芸術の森 ボランティア彫刻解説員

    小樽案内人検定 1級

 

 

北海道薬科大学 元非常勤講師「医療色彩」北海道科学大学 元非常勤講師「歴史と文化」